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2012.11.12 17:22

ワンオフ製作品・BCNR33ハイマウントストップ

BCNR33のハイマウントストップのLED交換です。
いわゆる「LED打ち換え」というオーダーです、通常LEDの打ち換えは基板は交換せずにLEDのみを交換します。
今回、この基板に使用されている半田の種類がわからなかったのでLED基板も新規で製作しました。
勿論、基板の寸法やLEDの位置・数は全く同じです。

※種類の異なる半田同士が混ざると半田不良の原因になるので安易なLEDの打ち換えはお奨めしません。




球切れはしていませんが光りのムラがかなりあります。


正面から


分解状態


基板の比較


基板の比較


Assyに基板組み込み


点灯状態を上面から


点灯状態を正面から


明るさも高輝度LEDから超高輝度LEDに変えて明るさもアップしていますので、光りムラが気になる方はリフレッシュにお奨めです。
2012.11.08 17:21

QJ-R501(試作品)・R35GTR

先日より開発を進めておりましたR35GTRのフルLEDテールランプ(QJ-R501)の試作品が完成しました。

テールランプも4灯スモール・4灯ブレーキ点灯です。
バックランプとウィンカーは、ありがちな基板を埋め込むタイプではなくバルブシェード内に基板をセットして純正のような外観に仕上げました。
光っていない時は、「ノーマルのように見える事」が開発コンセプトです。

シェードの形状に合わせてLEDの埋め込み位置を計算して立体的に配置しています。
さらに側面のメッキインナーハウジングにもLEDを照射させる事で側面からの視認性も十分に確保されています。

バックランプの明るさは左右で約1000ルーメンあり、バルブ交換タイプのLEDとは比較にならない明るさになりました。




4灯点灯です。


フル点灯状態






ウィンカーのアップ


バックランプのアップ




今月中に実車に装着テストの上、ラインナップ化の予定です。
2012.10.31 16:27

試作品・R35GTR












現在R35GTRのフルLEDテールランプを試作中です、とてもいい仕上がりになりそうです。
2012.10.25 16:35

破損ランプからの基板移植-BNR34

「LEDテールのランプ本体が破損してしまったので新品ランプに中身のLED基板を移植して欲しい」
という依頼です。

しかし、届いたのは当社商品ではなくニスモGTテールでした。。
本来は扱わない社外品なのですが、急いでいるようなのでそのまま作業に入り、翌日無事返送させていただきました。
・・・こんな事もたまにあります。

ニスモGTテールは画像5、6枚目の電球ソケット防水パッキンがウィークポイントです。
ここは本来内側からシール剤等で封入すべき箇所なのですが、
ハーネスを不用意に引っ張るとパッキンが画像5枚目のように浮いてしまいます。

※浸水の原因になりますのでニスモGTテールを取付する方はご注意ください。

上:新品、下:破損品


破損品


破損部位


破損部位を裏から(よく破損しやすい箇所です)


ゴムパッキン部分


パッキンの浮き
2012.10.12 18:18

ワンオフ製作品・インプレッサGC8

トップページに掲載しましたインプレッサGC8のフルLEDテールランプです。

・過去のワンオフ製作例(2011/12/2の記事)をベースにスイッチでテール・ストップの点灯パターンの切替
・流れるウィンカー
・テール/ストップはブラック基板

といったオーダーです。

このテールランプは加工難度が結構高いと感じます。
具体的には・・・
①レンズが2色(赤・クリア)1体成形であり、2色(赤・クリア)の接合部分が湾曲している(分解の難度)
②レンズの位置合わせのビスが特殊形状(レンズ戻しの難度)
③テール・ストップ部分の面積が広く、大きく湾曲している(デザインの問題)


今回は製作中の画像を用意しておりませんので文章だけで製作の様子を紹介します。
・テールストップ
曲面に対応する為に基板はいつも使用している標準の厚さ1.6mmの基板は使わずに極薄の0.5mm基板を使用して製作しています。
CNCのテーブルも慎重に平面出しをしていきます。

(刃径0.8mm・基板厚0.5mm・切込0.15mm)
広い面積の0.5mm基板にパターンを彫っていくのは大変です。ちょっとしたミスでパターンが貫通してしまいます。曲げに強く、LEDの半田付け部分に負担をかけないようなパターンを書きます。

ブラック基板にする為、テールストップ部分のインナーハウジングだけをブラスト処理の上、ブラック塗装しました。この作業で赤レンズ部分とクリアレンズ部分のコントラストがはっきりと2分されます。



・流れるウィンカー
横長なレンズでも流れる動作がスムーズに見えるように、ブロック数の細かい8ブロックタイプを使用しています。

以上がおおまかな内容です。

取付画像



テールランプ裏側に取付けたスイッチでパターン変更可能です。






S.Y様画像提供ありがとうございます。
2012.09.24 16:29

ワンオフ製作品・NCP31bB②

先回の続きです。

ウィンカー部分のリフレクターです。
やはり電気を通す、導電性メッキでした。





オレンジインナーレンズを元に型取りして、形状を切り出します。



色々思案した結果、LED基板を4層構造にすることにしました。
LEDは日亜化学570GS-K1です。

ユニットの構造
・内側メッキ板
・基板
・基板
・外側メッキ板

4枚をビスでまとめてユニットの出来上がりです。これをオレンジインナーレンズのあった場所に差し込むと、ぴったりと固定可能です。
この加工は、現物合わせの加工(手作業)では不可能な精度と再現性です。









外側のメッキ板には模様などを彫刻する事もできます!
今回はそういったオーダーではないので、無地のメッキです。

そして組み込んで完成です。







希望通りの仕上がりになりました。
2012.09.20 16:37

ワンオフ製作品・NCP31bB①

以前テールランプのご注文をいただいたお客様よりヘッドライト加工の依頼です。

依頼内容
①:NCP31後期bBのヘッドライトの中にあるインナーレンズを外してほしい
②:外したインナーレンズのところにデイライトを埋め込みたい

デイライトの埋め込みはライトの形状を画像で判断すると、とても難度の高そうな依頼でした。
bBの後期ライトはレンズカットがほぼないクリアレンズです。クリアレンズは点灯時と同様に消灯時の状態もよく見えます。
さらには導電性メッキのリフレクターだと安易に基板を入れる事はできません。

②の依頼はライトの現物を見てからという条件でオーダーをいただき、ランプを送っていただきました。


送っていただいたランプを早速分解です。



分解状態


オレンジのインナーレンズ


アウターレンズから取外した状態


インナーレンズを取外した状態


こんな感じにデイライトを入れるのが希望です。
2012.09.11 16:52

ワンオフ製作品・BMWの540プロジェクター型LEDフォグ③

いきなりですが完成です。

加工前と加工後の比較(白基板:加工前、黒基板:加工後)


左右とも完成


600ルーメンで照らします、とても明るいです。


電圧を落として撮影



分解時に浸水していた各箇所もシール対策を施したのでもう大丈夫でしょう。
2012.09.07 16:01

ワンオフ製作品・BMWの540プロジェクター型LEDフォグ②

台座と本体部分から分解します。
分解の結果以下のような具合でした、1と5の、配線部分とネジ穴から浸水してしまっているようでした。
「在庫過剰のSMD基板と処分品のハロゲンフォグを無理やりニコイチにしたのでは?」と想像させるようなフォグランプでした。

1...配線部分・・・配線とパッキンのサイズが合っていません、スカスカです。さらには配線を通していない2か所は穴が開いたままです。

2...コネクタ部分・・・きっちりシール剤で封入されていました。

3...ソケットとライト台座部分・・・薄めのシリコンパッキンでした。

4...ライト台座と本体部分・・・不乾性のブチルシールが浅い溝に入っていました。

5...外気に曝されるネジ部分・・・何も対策されていませんでした。(内部まで穴は貫通)

6...プロジェクターレンズと本体部分・・・シリコンシーラントで封入されていました。












LEDがホットボンドで埋まってしまっています。。





採寸して基板を用意しました。
一見シンプルそうなこの基板は、プロジェクターのレンズ径に合わせてLEDの配置が綺麗に見え、なお且つ明るさが確保できるように試行錯誤してパターンを作っています。
LEDは日亜570GS-K1、明るさは1発あたり10ルーメン、プロジェクタ4灯で600ルーメンです。



2012.09.06 17:04

ワンオフ製作品・BMWの540プロジェクター型LEDフォグ

BMW540?の社外エアロ(フロントバンパー)についているLEDプロジェクターのLED化です。
エナジーというメーカーのフロントバンパーに内蔵されているものなのですが、水漏れしているので基板を作り変えてたい。という依頼です。
※原則として社外品の加工や修理は受け付けておりません、今回は特別のケースです。


早速分解していきます。





SMDのLED使用されているようです。


水漏れでシミができています。


プロジェクター単体


プロジェクター単体


1...配線部分

2...コネクタ部分

3...ソケットとライト台座部分

4...ライト台座と本体部分

5...外気に曝されるネジ部分

6...プロジェクターレンズと本体部分

以上の点をチェックしていきます。
基本的に自動車メーカーの純正部品はとても良くできていてこのような事をチェックする必要がありません。