S15シルビアのヘッドライトレンズ交換。
ヘッドライトの黄ばみによる車検NGが厳しくなったため、このままでは車検に通らないのでレンズ交換をしたい。という日産ディーラーからのご依頼です。
レンズだけでは純正部品が出ず、ヘッドライトライトAssyだとかなり高額になってしまいます。
そこでワイズスクエア製のリペアレンズに交換となりました。
当社でヘッドライトのレンズ脱着をする場合の重要ポイント
・防水シーリングはすべて除去して新品交換です。
・レンズを取付した後、圧力をかけて、気密がとれているかを水没させながらテストしています。
この2つは手間がかかる工程ですが、100%不具合のない品質に仕上げるためにはとても重要です。
なぜDIYや安価な業者ではシーリングを継ぎ足すのが一般的なのか?
・シーリング材をすべて除去するのはとても大変な作業。
・古いシーリング材を除去したあと、シーリングの溝に新しいシーリング材を均一に注入するのも難しい作業。
なぜ当社ではシーリングを新品交換するのか?
・防水シーリングを継ぎ足しすると、継ぎ足し部分に空気、砂など異物を噛むリスクがある。
・硬度、材質の違うシーリング材を継ぎ足すのはリスク、経年劣化の進行に差が発生する。
・同じ材質でも砂が付き経年劣化の進んだシーリングを再度使っていいのか疑問。ガスケットがちぎれても、また貼り付けて再使用するエンジンチューナーはいないと思います。
続いて加圧・水没テストについて
なぜ当社では加圧・水没テストをするのか?
・外観では気密がとれているか確認できないため。(シーリング材がたっぷり盛ってあっても、外周にシリコンを塗ってもほとんど意味ないです。)
・加工部分以外に純正カプラーのパッキン劣化なども発見でき、事前にトラブルを予防できるため。
なぜDIYや安価な業者では加圧・水没テストが一般的でないのか?
・適切な圧力をかける設備、水槽が用意できないため。
・テストを実施しなくとも見かけ上は仕上がっているため。
・そういった不良は時々であり、90%は良品だからやらなくてもいい。
・万が一テストでライト内部に浸水させてしまったら作業をやり直すことになり面倒だから。
レンズを取り付けたら低圧で圧力をかけて、シーリング箇所全周を水没させながら気密性を確認していきます。もしわずかでも隙間があればそこから気泡が発生します。
この工程では加工部位以外のカプラー部分やバルブ差し込み部分なども気密がとれているかをチェックできます。
時々、HIDバーナーやウィンカー部分の純正パッキンの劣化を発見することもあります。
この2つができていないヘッドライト加工をすると数か月後、数年後に水漏れすることがあります。
ヘッドライト内部のメッキは通常触らない部分なので、とても薄く仕上げられているため傷みやすいです。
HIDの紫外線も強く、高電圧。ヘッドライトはテールランプより過酷なコンディションです。
高額なヘッドライトを守るために90%のラッキーより、確実な100%をお奨めします。
分解前
分解
レンズ交換後
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